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不老園 観梅散策 甲府市酒折 平成31年(2019)3月5日 晴れ 駅改札を出て地下道を通り北口へ向かう。正面に八人山と呼ばれる山並みが見える。左端に梅の観光名所の不老園も見える。狭い道を西に行けば突き当たりに酒折神社の鳥居がある。
神社境内には連歌発祥の地と言われ[連歌之碑]が建っている。本居宣長が在郷の門弟に依頼されて「酒折宮寿詞」を、数十年経って平田篤胤が書き建立された[本居宣長碑]もある。お参りして不老園へ。本来の参道は社殿を背にして南に延び、線路を越え城東通り手前に第一鳥居がある。東鳥居に戻り山梨学院脇を過ぎれば、不老園入口が現れる。入園料は500円。
園内は幾筋もの散策路があり、売店も4ヶ所あったのは覚えている。係員の話では1週間前がピークだったそうで、翌日雨で花びらが多く散ってしまったとのこと。
不老園からはやや霞んではいるが、酒折市街越しに富士山が眺められる。最高所が展望台となっており、一段下に梅天神があるが、何時頃のものか説明がなく分からない。園内は細い道を挟んで分かれている。北側は南に比べ半分あるか。境目近くからは甲府市街地、近くの愛宕山辺りが一望出来る。
余話として、月見山・八人山の途中まで 不老園入口を出て道路最高点の右側に、不老園を分断している細い道が山に向かっている。ここから八人山まで往復2時間あれば行けるだろうと、たいした下調べをせずに踏み込む。両側が不老園の敷地で、途中で入園出来ないようにフェンスが張られているが、後で資料を見ると先の酒折宮古天神が酒折宮の敷地とあったようだ。2ヶ所に両側を連絡する橋が頭上に架かっている。
踏み跡のしっかりした道を行けば、不老苑塚古墳(酒折宮古天神古墳)がある。古墳の前には第1磐座(いわくら)の大きな岩が重なり圧倒してくる。直ぐ上には祠が2ツ祀ってあり、左が[酒折宮石祠 明和4年・1767年]、右が[古天神 藤森大神石祠 宝暦十三年・1763年]と表示されている。先でも岩が多く現れ、古墳等に使用できる環境に思える。
更に日清・日露の慰霊碑が建っている。その先辺りから山道らしくなりやや抉れた道が続くが、雨等で流された落葉が溜まって歩きづらい。また踏み跡が一部はっきりしない所もある。ただ所々の赤テープが頼りになる。左手に第2磐座(いわくら)の標識が出てくる。磐座は変遷するが古墳時代には、神の依り代としてあったようだ。
岩の露出が少なくなり歩きやすくなると、正面に月見山上部が見え出す。密生した篠の間を抜けると石組みが見え出す。
石組みの先は自然林の明るい所で、左下に小さくワイナリーが、正面眼下には酒折駅が見える。月見山へはややや先から直線的に登るようだ。下で少し時間が掛かったが、ここまで30分近く要している。とても八人山へ行き2時間で不老園に戻れず往路を下山する。
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