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棚横手山(1306.2m)〜大滝山(1362m)〜宮宕山(1110m強) 甲州市
平成29年(2017)11月29日 晴れ

1.大滝不動尊〜棚横手山〜大滝山

 地理院地図以外では、大滝山は宮宕山、宮宕山が高尾山となっている。紛らわしいので地理院地図の山名を使う。勝沼ぶどう郷駅から大滝不動尊奥宮まで、タクシーを利用する。所要時間は22分程度、料金は2170円。林道?はぐんぐん高度を上げ、盆地がはるか下に見える。途中一ヶ所害獣除けのゲートを通過する。大滝不動尊前で約 900mの標高がある。不動尊手前脇にトイレが設置されている。林道は広く駐車スペースにもなっている。
勝沼ぶどう郷駅 中央がトイレ、左奥に仁王門 仁王門


 石段を上がって仁王門を潜りれば、更に石段が続く。仁王門を潜った先で右先に滝が見え、前滝と言うらしい。他にも幾筋もの滝があり、雄滝が落差140メートルらしい。仁王門から上まで200段程の段数があった。本堂脇から右手の斜面に登山道が付けられており、沢に架かる赤い橋を渡る。
仁王門先の石段 本堂と右手の社務所 本堂横から赤い橋を渡る


 登山道に入り直ぐに弁財天が祀られている。小さな沢に架かる金属橋を越え、斜面を巻くように行くと先ずお社、しばらく行ってお堂があるが、名前の確認をしなかった。下に本堂が見える辺りでは、本堂の背後に雄滝が見える場所がある。
沢に架かる橋 展望台に近い真新しいお堂 本堂と雄滝が見える


 緩やかに斜面を巻いて行くと尾根に出る。尾根は約 1010mでしっかりした林道が付けられている。右に行けば展望台だが、実際は御嶽大神が祀られている。展望は塩山市街方面のみである。
林道にある標識 展望台へ出る手前の鳥居 甲斐御嶽山と額の掛かる


 棚横手山へは富士見台とある標識に従い林道を進む。一部で落石の多い場所もあるが、広い林道で歩きやすい。12分で林道から外れ山道に入る。斜面をジグザグに登れば尾根に出る。尾根は約 1150m地点。
富士見台方向の林道 右手から山道に 尾根に出た場所


 反対斜面は大きな木がなく展望は良いが、平成になって一帯は大きいもので四度の山火事に遭っているとのこと。富士山が望めるのだが、やや霞んでおり手前の色を出すと富士山が飛んでしまう。
富士見台を望む 正面に富士山が見えるのだが 富士山を中心に


 棚横手山へは150m程登る。岩・石の多い登山道である。この辺りも南斜面は火事に遭っている。振り返れば宮宕山(甲州高尾山)の峰が見える。
見晴らしの良い尾根歩き 岩・石の多い道 遠くに甲州高尾山が


 立派な林道に出る。反対斜面の階段を登る。振り返れば甲府盆地が見渡せる。林道から15分で棚横手山に着く。中央に三等三角点がある。
階段を上る 甲府盆地 棚横手山山頂


 棚横手山から大滝山へ向かう。最初の小さなピークに大富士見台と標識があるが、ここが特に展望が良い訳ではなく、尾根筋であれば殆ど眺めが良い。下でも多くあったが、焦げた木々、焼けた岩が見受けられ、燃えた木の多くは伐採されているが山火事のすごさを感じさせる。更に小さなピークを過ぎるが山頂は見えない。
大富士見台 中央には富士山 表面が炭化した樹木 大滝山手前のピーク


 緩やかに登れば大滝山山頂に着く。私設の山頂標識は宮宕山としている。山頂付近は山火事の難を逃れたのか木が残っているが、展望はないに等しく、北?側の狭い範囲がやや木が少なく遠景が透けて見える。往路を富士見台手前まで戻る。
大滝山山頂手前の尾根風景 大滝山山頂 標識には宮宕山とある

  
2.大滝山〜宮宕山(甲州高尾山)〜勝沼ぶどう郷駅

 大富士見台・棚横手山を過ぎ、林道を渡り更に下る。岩が目立つが、砕けた石が多く意外と歩きづらい。下りきり大滝不動尊分岐(登ってきた尾根合流)から、目の前の富士見台に登り返す。
墨絵のような遠景 林道から振り返る 下りで富士見台方向


 直ぐに標高 1120m強の富士見台に着く。棚横手山方向がよく見渡せる。富士見台からしばらくは棚横手山が見えている。下ると展望台への分岐に着く。そのさきからは甲州高尾山が大きく感じられる。
富士見台の標識 富士見台から棚横手山を望む 富士見台先のピークか

途中の眺め 展望台への分岐 甲州高尾山が目の前に


 宮宕山は三つのピークがあり、富士見台側から無名ピーク(1120m強)、中央が甲州高尾山(1106m)、西端が嶮ヶ峰で三角点があり、標高(1091.9m)と一番低い。甲州高尾山の標識には(1106m)と記載されているが地形図では 1110mの等高線がある。甲州高尾山は東京キの高尾山と区別するための山名か。甲州高尾山から南に下った中腹に飯綱権現(神社)が祀られているので、そこからの命名だろうか。東京の高尾山・神奈川の高尾山も飯綱神社がある。
剣ヶ峰方向 甲州高尾山の標識 富士見台方向


 数分で嶮ヶ峰に着く。三角点はあるが読めない。甲州高尾山辺りから周囲に木が増えはじめ、剣ヶ峰は一層多く見晴しは悪い。下って直ぐに防災無線アンテナ施設ある。
嶮ヶ峰 嶮ヶ峰の標識 消防無線アンテナ施設


 アンテナ直下に林道が走り、右先にも小ぶりなアンテナがある。その脇の登山道に入る。930m点・798m点を通過し高度を下げる。落葉樹が多く、唐松越しに見える遠景が素晴らしい。
林道出会い 広葉樹林の中を 広葉樹の中を


 740m辺りに鉄塔が建っている。自然林が多くなり陽に映えて美しい。登山道は南に向かって下るが、急斜面のうえ、落葉が道を覆い尽くしており時間がかかる。国道20号と粕尾古戦場跡がある深沢入口の交差点が見渡せる場所では、斜面にソーラーパネルが広く設置されたいる。
740mの鉄塔 下りでの紅葉 中央が20号線


 ソーラーパネル場所から直ぐに害獣除けのゲートが設けられている。柏尾地区にある大善寺に下るのかと思っていたが、道なりに進むと五所大神社に出る。ここは桜の時季が綺麗らしい。大善寺の屋根が右手に見える。大善寺の山号になっている粕尾山に気づかなかったが、鉄塔が建っていた場所だったようだ。
害獣除けのゲート 五所大神社の裏手に出る 五所大神社


 少々荒れた石段を下れば芭蕉の句碑下の車道に降り立つ。時間都合で大善寺国宝の薬師堂、勝沼ぶどう郷駅手前の大日影トンネル入口に寄らず、大善寺前から勝沼ぶどう郷駅までフルーツラインをひたすら歩く。地元の人の話では循環バスがあるが、発着時刻の間隔があいているらしい。
芭蕉句碑 大善寺山門 フルーツラインから駅方向


仁王門下 9:51(0.05)9:56 本堂前 10:00(0.16)10:16 展望台 10:17(0.27)10:44 尾根合流点 10:53(0.16)11:09 林道合流 11:09(0.15)11:24 棚横手山 11:32(0.22)11:54 大滝山 12:12(0.15)12:27 棚横手山 12:27(0.11)12:38 林道合流 12:38(0.09)12:47 尾根合流点 12:47(0.04)12:51 富士見台 12:51(0.18)13:09 不動尊分岐 13:09(0.23)13:32 宮宕山(甲州高尾山) 13:45(0.03)13:48 宮宕山(高尾山剣ヶ峰) 13:54(0.55)14:49 鉄塔場所 14:56(0.33)15:29 五所大神社 15:29(0.03)15:32 大善寺前 15:37(0.36)16:13 勝沼ぶどう郷駅

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