阿夫利山(729m) 三角点なし 上野原市
平成30年(2018)4月20日 晴れ
上野原駅北口のバス・タクシー乗り場は南口に変わっていた。上野原駅から無生野行きバスにて、富岡入口バス停で降りる。秋山大橋入口に[秋山温泉へようこそ]とある。秋山川を渡り左折すれば秋山温泉、厳道峠・阿夫利山コースへの標識がある。直接阿夫利山に向かうため右折する。
  
富岡の集落内を緩やかに登って行く。分岐する道を右へ行けば正面に金山神社の石段と鳥居が見え出す。神社前を通り過ぎ、直ぐに右後ろに登り神社の裏手に出る。
  
道は直線で山に向かい、最後の民家を過ぎた先で正面にゲートが現れる。左に行けば金剛山経由の登山口がある。ゲートの上は電気柵になっており、「感電等は使用者の責任で」と書いてある。鎖を外し中に入れば右の沢沿いに植林地を歩く。簡易舗装されているが、一部で新たに舗装し直している。
  
一ヶ所林道は九十九折りで高度を上げるが、それを除けばほぼ平坦に近い。未舗装になりガードレールが現れると林道終点が近く、直ぐに終点となる。ここから本格的な山道になり登りが始まる。直ぐに丸太階段の先に大きな岩が見え出す。
  
岩の横に出ると上に祠が二つ祀ってある。案内の[山の神]らしい。細い沢を渡り、右の斜面を巻いて行くが、折れを繰り返し高度を上げて行く。
  
しばらく登ると広葉樹が目立つようになる。左手の沢の源頭部に近くなれば斜面が緩やかになる。何処でも歩けそうな斜面には落葉が多く、踏み跡が見つけづらくなる。注意深く微かに窪んだ場所を頼りに行くと、しっかりした踏み跡が確認出来るようになる。方向を間違わなければ、広い斜面を適当に登っても尾根に出られそうだ。
  
しばらく落葉に靴が埋まるような道を行けば、左右に走る尾根に出る。正面の木に[祠〜左周り富岡]の標識が掛かり右方向を指している。富岡は集落の事と思うが、どこの祠か分からない。どの辺りに登山口があるのだろう。金剛山経由を右周りとし、私が登ってきた側を祠のある左周りとすれば、90度ずれている。阿夫利山は尾根を左に向かう。
  
1分で井戸沢ノ頭(670m)に着く。金剛山の分岐になっており金剛山は左折する。木々の芽吹きも終わり見晴しは良くないが、一部で微かに阿夫利山側が望める程度。
  
一度下る。新緑の中の明るい尾根歩きが続く。樹間から富岡集落の見える場所も数ヶ所あるが、全体では木々の葉が邪魔をしている。阿夫利山手前のピークは尾根を外れ下を通る。右に大きな岩が現れれば奥の高みが阿夫利山と思える。斜面は登らず、南に向かって巻いて進むが、細い道に加え落葉が多く注意を要する。
  
南東からの尾根に出たら右折し一登りすれば阿夫利山(729m)に着く。反対側の踏み跡は金波美峠からの登山道だろうか、女性の話し声が聞こえたが、15分居る間には出会わなかった。枝の無い先に大室山が見えるが、他は霞んでいることもあり分かりづらい。北側の樹間からは富岡集落が小さく見える程度。
  
  
金剛山に向け、井戸沢ノ頭の分岐まで戻る。南東の尾根から左の巻き道に入るが、標識が無ければ直進しそうだ。無理に下れば厳道峠に向かう車道に出られそうだが。復路も明るい尾根歩きになる。少しの登りで井戸沢ノ頭に着き、そのまま直進し金剛山へ向かう。
左へ、直進しないこと |
途中の風景 |
復路の井戸沢ノ頭 |
  
数段になり標高90mを下るが、急な場所もなく危険はない。陽だまりにフデリンドウが数株咲いている他は、ミツバツツジは終わり、ヤマツツジが数輪咲いていたにすぎない。登りになると風化した脆い岩場が現れる。一ヶ所ロープが張ってあるがさほど危険ではない。
  
岩場の途中から阿夫利山側が良く見える。位置をずらしても阿夫利山は、奥に山頂らしき木々が見える程度。岩場の先が緩やかになれば金剛山[安寺沢金剛山](632m)に着く。中央に新しい祠があり古峯神社と彫ってある 祠側面に一古沢・富岡・(?)の三地名がある。旧藤野町の峰山山頂に古峯神社があり、栃木県の古峯神社を本社としているとあった。日連地区の金剛山神社も火防の願いを込めて古峯神社のお札を納めたとあった。この辺りには金剛山、古峯神社関連が多いのか。隣に崩れた木製の祠があるが、古い祠も古峯神社なのか分からず。見晴しは全く期待できない。
間近に阿夫利山方面 |
安寺沢金剛山、中央に祠 |
金剛山標識 |
  
山頂から1分下った場所がやや不明瞭で、直進する明るい尾根を下ってしまった。地形図を照らし合わせると、本来下るべき方向とずれてきた。再度進入した場所に戻れば、暗い杉林の二本に赤テープが巻き付けられているが、進んだ尾根入口にも赤テープが付いていた。10分ほど時間を費やした。踏み跡の薄い左の杉林を下り、しばらく行けば登山道がはっきり確認出来る。こちらの下りも尾根下の道は深く抉れ、落葉が多く歩きづらい。左手に深い沢が続く同じような雰囲気の中を下る。金剛山から22分程で、左前方に青い屋根が見え出し、数分で害獣除けのゲートが現れると前方が開ける。陽当たりの良い場所には、ヘビイチゴ・テンナンショウ等が咲いている。
  
  
開けた先は展望所らしくベンチが設けられているが、最近整備されたように見える。下ってきた側を除いてほぼ見渡せる。遠くの山並みは焼山の稜線だろうか。集落は田圃に水が入り輝き、緑の中に芝桜(?)の桃色が際だっている。簡易舗装された道を下る。
  
車道に下り立つ。古い板碑の標識があり、100メートル程先に寄ってみた。案内には[富岡弥陀三尊種子板碑(とみおかみださんぞんしゅじいたび) 弘安九年(1286)に作られた供養塔で、阿弥陀如来・観世音菩薩・勢至菩薩を梵字(種子)で表現している。石材は埼玉県秩父産の緑泥片岩・・・]と記されている。往復5分で見学し集落に向かう。
  
途中から振り返れば、ほぼ何処からでも阿夫利山方面が見える。朝素通りした神社に立ち寄る。由緒書は見なかったが、金の採掘に関係するようだ。本殿脇に古峯神社と書かれた物が置いてあった。往路を下って秋山大橋を目指す。所々に[五光の里]の標識が建っている。花札の役は記憶があるが、地元の方に聞けなかったので後日調べても、花札と落語の演目しか載ってない。
上部集落から阿夫利山方面 |
金山神社境内 |
中央に秋山大橋 |
  
富岡入口から上野原駅行きバスは10時以降はない。別会社(神奈川中央バス)の藤野駅行きバスに乗るため、神奈川県側の奥牧野バス停まで歩く。奥牧野バス停は各会社1ヶ所あり、紛らわしい。バスは14時03分を逃すと、15時30分までない。近くの秋山温泉を利用すれば上野原駅まで無料バスで送って貰えるらしい。しかし火曜から土曜で14時00分・16時30分が下山時間に合うのだが、温泉の利用時間を考慮するとどちらも厳しい。計画の所要時間を下回り、結局40分近く早く着いてしまった。
秋山大橋から阿夫利山方面 |
少し先が県境 |
奥牧野バス停(折返し) |
  
富岡入口バス停 9:04(0.32)9:36 林道終点 9:38(0.43)10:21 井戸沢ノ頭(金剛山分岐) 10:30(0.19)10:49
阿夫利山頂 11:03(0.15)11:18 井戸沢ノ頭(金剛山分岐) 11:18(0.28) 11:46 金剛山 12:03(0.45-10分道迷)12:48
車道合流(登山口) 12:53(0.10)13:03 金山神社 13:09(0.05)13:14 富岡入口バス停 13:14(0.11)13:25
奥牧野バス停
|