見広城址・江ヶ崎城址 千葉県旭市見広／旭市江ヶ崎
令和7年(2025)5月22日 晴れ 参考地形図 八日市場／岩部
１．見広城址
城址は下総台地の東端の丘陵から突き出た標高５０ｍ余の半島に位置する、と載っている。半島の西は江戸時代以前は「椿海」と呼ばれる湖だった。城跡の北に位置する雷神社(らいじんじゃ)の駐車場に駐めさせて貰う。神社には神職さんが居り色々な話を聴かせて貰った。神社の由緒、見広城の主、城の構造など。境内には神輿も見えるように収められている。かみなり(雷)とあるので、上賀茂神社と関係があるのか尋ねると、上賀茂神社(別雷の神)から分霊されている。駐車場の脇から民家横を通る。
  
民家が終われば前に、自然地形を生かしたと思われる空堀が現れる。下草・木々が多く画像では分かりづらい。堀底へ下りて直ぐに石鳥居がある。鳥居の先も堀は続き東に向かっているが、自然地形のようである。鳥居横には説明板が立っている。鳥居を潜り階段を上がれば、主郭の北隅に出る。左右は土塁状に高くなり、最も高い場所に浅間神社の小振りな祠が鎮座する。ここは説明書きには櫓台跡とある。
  
  
幅狭い主郭を南に向かえば、右手(西縁)に土塁が見られる。主郭の端には城址碑が立っている。ここから一段下がれば小さな郭、さらに一段下がり小さな郭と続く。さらに下にやや広い郭があり、説明書きでは物見台あとがあったらしいが気が付かなかった。
  
  
藪と呼ぶほどではないが、やや竹林が歩きづらい。主郭手前で東縁に上れば、東側の土塁跡が見られる。先に行けば浅間神社手前に出られ、神職さんが一周できると云っていたのは、このことかも知れない。
  
２．江ヶ崎城址
農村公園ともある子安神社の駐車場がある。立派な石鳥居が目立つ。城跡としては詳しいことは分からないらしい。鳥居先の水路の橋を渡り境内に入る。水路は堀の名残らしいがよく分からない。境内の左右には土塁状の高まりがあり、社殿右にも土塁があり、外には堀が残存する。
  
  
社殿背後の土塁の高まり、堀跡も確認出来る。境内西寄りは、藪化しているが堀状の遺構が確認出来る。神社辺りが城の中心らしいが、土塁・堀からみるとかなり狭い郭になる。西の道路に確認しなかった土塁の一部があるらしいので、かなりの広さの城だったようだ。
| 社殿後ろの土塁 |
社殿後ろの堀跡 |
境内西寄りの堀状遺構 |
  
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