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鞍馬寺〜貴船神社
平成25年(2013)7月16日(火) 曇/晴

 出町柳駅から叡山鉄道で鞍馬駅まで行く。出町柳駅では切符を通す改札機があるが、途中の駅は無人らしく、降車するときに運転手に渡す。この時ドアが開くのは運転手側のいちばん前のみ。ここで運賃、切符などを回収している。終点の鞍馬駅でも人は居るが改札機はない。駅前の左手には天狗の大きな面が飾ってある。駅前を出て大通りを左折すれば、正面に仁王門が見え出す。
鞍馬駅 天狗面 仁王門までの街道


 石段を登りきればば仁王門。門を潜って灯籠の石段を登ると右手にケーブルカーの山門駅がある。今日は利用しないで歩くことにする。ただ多宝塔・毘沙門堂などが見られない。更に行くと右手には小さな社が2つ続く。
仁王門 右にある摂社の一つ 仁王門を過ぎた先の道


 正面には鞍馬火祭の中心、由岐神社の鳥居と拝殿が見える。真ん中を石段が通る、舞台造りの割拝殿と言う形式らしい。先の石段を登れば本殿がある。石段途中の杉の大木(樹齢800年)が圧倒している。御神木らしく根元には大杉社と言う小さな社まである。九十九折りの坂をしばらく行くと、右脇の小振りな門(中門?)を潜る。少しの間は灯籠のある石段が折返しながら続く。すると多宝塔駅からの道と合流する。ここからは300メートル弱、多宝塔などを見るなら行けない距離ではない。
由岐神社 由岐神社 本殿 途中にある門


 すぐ先は南が開けた開放的なところで、これから急な石段が本殿まで続く。険しい山中なのか本殿金堂は、市街地近くにある仏閣よりやや小さい。本殿金堂前の敷き詰められた石の中央には金剛床と呼ばれる模様がある。今流行のパワースポットでもあるため、中心に立って撮影する人が多い。
本殿までの最後の石段 本殿金堂の正面 金剛床と南の景色


 奥の院遙拝所の階段を登った先には霊宝殿が建っている。色々見るべきものがあるらしいのだが、定休日だった。これより奥の院とある門を潜ると、義経公息次の水が右手にあるが水は全く無かった。少し先には地図上の鞍馬山山頂?への道がある。しかし注連縄が張ってあり、「クマとマムシと毒虫がいます」の注意書きと共に立ち入り禁止となっている。
宝物館 義経息次ぎの水 しめ縄が張られた山頂への道


 牛若丸背比べの石がある辺りが、このコースでは一番の標高があり、後は下るだけである。背比べの石前を100メートル位左手に入ったところに大杉権現がある。この辺り一帯は木の根道と言う名が付いている。地盤が硬く木々の根が地表に這っている。大杉権現から直接、元の道へ出る。僧正ケ谷と呼ばれる場所に着く。左手には不動明王をまつった不動堂がある。不動堂の前には上で見た金剛床とは違う模様が地面を飾っている。
木の根道 大杉権現 僧正ヶ谷不動堂


 正面に義経堂(遮那王尊をまつった)と、この辺りは牛若丸が鞍馬の天狗から兵法を学んだと伝承があると案内がある。一部、根の張りだした道を進み、標高を下げれば奥の院魔王殿に着く。奥の院と言うと、イメージで標高のある最奥にあると思い込んでいるが、意外にも牛若丸背比べの石からなり下っている。川の音、車の音が聞こえ出せば、しばらくして鞍馬寺西門に着く。貴船川を渡れば道路に出る。川床の店が多く立ち並んでいる。正午前だが、涼をとりながら食事をしている人が多い。数分で貴船神社へ着く。鞍馬寺から1時間程度経っている。
義経堂 奥の院魔王殿 下った先の西門


 貴船神社は本宮、中宮、奥宮からなっている。本宮鳥居からの石段脇には、紹介される写真などに載る灯籠が続く。門を潜った先には右には道路側の見晴台のような龍船閣(?)、左上に本殿が建っている。七夕飾りが幾つもあり、不思議に感じたが、案内には7月1日から8月15日まで七夕笹飾りとして、夕刻からライトアップをするとの事。絵馬発祥の地とのことで、躍動する馬の象と案内がある。
貴船神社 本宮 上がまだ新しい本殿 せり出した閣


 反対側へ抜け小さな橋(鈴鹿橋)を渡ると、また道路を歩くようになる。数分で左に結社(中宮)、石段を上がれば小振りな社があり、手前に天乃磐船、これは平成八年に山奥で見つかったとのことで、昔からあったものではないが、苔むした感じが違和感を感じさせない。古くから縁結びの信仰らしく、和泉式部の歌碑が建っている。
結社(中宮) 中宮 結いの社 天乃磐船


 さらに10分も掛からず奥宮。[思ひ川]と刻まれた石碑がある場所の鳥居を進めば灯籠の参道で、貴船名石・つつみヶ岩を過ぎ、先に奥宮中心部が見え出す。広い境内奥に舞台、奥に本殿、本殿横に「権地」と標識のある、最初の神社跡がある。境内入り口近くにカエデと杉の違う種がくっついた珍しい「連理の杉」がある。 秋の紅葉も良いが、緑の際立つ鞍馬寺・貴船神社周辺も良い。
貴船川沿いの道 奥宮鳥居 中心部の門

本殿 権地 分かりづらいが 連理の杉



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