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安達太良山(1699.9m) 三角点 二本松市/郡山市/安達郡大玉村 平成17年(2005)8月19日(金) 曇り/雨 参考地形図 安達太良山 温泉地に行くことは決まっていたが、さて何処がいいかとなるとなかなか決まらなかった。東北方面にと決め手はいたが、青森から福島まである。弘前などを含めて浅虫温泉なども候補に挙がったが、あまりにも遠すぎる。色々あって近場の岳温泉に泊まって安達太良山に行こうと決定する。出かける3日前だった。今回は電車を使って行くことにした。東京駅から新幹線で郡山へ、在来線に乗り換えて二本松駅まで行く。2日前の地震の影響で十数分遅れて出発のため、郡山ではホームを確認している内に在来線が出てしまった。次は1時間後。東北線もここまで来ると1時間に1本になってしまう。一端郡山駅構内から出て時間を潰す。やっと時間になり乗り込む電車が3両なのを見て、妻は感激したらしい。水戸・郡山間を走る水郡線は確か2両、仙台の上の古川から小牛田へは3両(4両だったか記憶が薄い)、小牛田からさらに乗り換えるのは2両だったのを覚えている私には、こんなものだろうとおもうのだが。二本松駅に着いてからは、私が意外に思った。イメージではもう少し大きい町並みと駅を想像していたからだ。駅舎は小さく、駅前はタクシーが多く止まっている以外にビジネスホテル・食堂・八百屋などちょっとしたお店があるくらいだった。ホテルの迎えには時間があるため、駅前の食堂に入って遅い昼食を摂る。 ![]() ![]() 迎えの車中の途中から山並みが近くに見え出すが、安達太良山辺りはガスっており、すっきり見えない。明日に期待したいが、このところ東北地区は雨が多い天気が続いている。運転手さん(ホテルの従業員)に聞くと、一昨日は良かったらしいが、地震がすごかったらしい。今までに経験しなかった揺れだったと言っていた。しかし岳温泉など周辺の建物などには影響はなかったらしい。15分程度で岳温泉に着く。早めに着いたため夕飯には時間があり、周辺でも散策しようと地図にも記載されている「鏡ヶ池」に向かった。温泉街からは500mほど下った処に池がある。目の前には大きなホテルが建っており、曇りと夕方の時間帯が重なって感激するほどの景色ではなかった。ホテルに戻り明日、山で食べる「おにぎり」でも頼めないかと思い従業員に聞くと、当ホテルは大きなホテルではないので、やっていないと断られた。その代わりに近くにコンビニがあると教えられた。車で来るときには気づかなかったが、岳温泉入口手前にコンビニが一軒あるらしい。 ![]() ![]() ![]() 朝食を摂ってから教えてもらったコンビニ「ファミリーマート」へおにぎり等を買いに行き、路線バスがないため戻ってタクシーを呼んでもらい、奥岳(安達太良山登山口)へ向かう。手前にはかなり広い駐車場があり、1/3程度駐車している。私たちが着いた時間が9時半で、山登りには遅い時間だったからだろうか。朝早く来てもゴンドラが8時30分からだそうだ。左手に富士急レストハウスがあり、その奥にゴンドラの駅がある。2階が切符売り場と乗り場だが、私たちはホテルとセット料金になっていたので安いチケットを持参していた。下から見ればゴンドラの山頂駅はガスがかかって霞んだり、全く見えなくなったりしている。順番待ちするまでもなく乗って動き出す。中程ではガスが切れて晴れ間が広がり、右手方向の斜面、尾根がよく見えだした。しかし山頂駅に着いた頃には周辺も含めガスが掛かってしまっていた。 ![]() ![]() ![]() 建屋から出て目の前に木道が敷いてある登山路となる。10m程で右に道を分け、薬師岳展望台方面とでている。地形図に表記されている薬師岳は、もう少し南の1322m付近かと思う。帰りに寄ったところ、山頂駅の北側が展望台になっているが、そこに薬師岳山頂と標識が立っていた。木道の両側は木々が生い茂っている。中には(ハクサン)シャクナゲの木も多く、時季であれば目を楽しませてくれるのだが。緩やかな登りが続く登山路である。で木々の背丈が低くなってくると目の前に安達太良山山頂が見え出す。別名乳頭山と書いてあったが、確かにそれらしく見える。しばらく行く仙女平分岐点に到着。仙女平経由が表登山口とあるため、信仰心から登っていた時代からの道らしい。 ![]() ![]() ![]() 仙女平辺りからは山頂は見えず、手前の綾面をトラバース気味に進んで行くと丸いドーム型の山頂が見える。この先は短い岩のごろごろした場所を少し登ると、山頂全体が見えてくる。岩の下に山頂標識があり、記念撮影をして私のみ岩の上まで登った。上には三角点と祠があり15人ほど休憩していたが、狭く30人居たら動けないような場所だ。しかし薄くガスっているが展望は良いのがわかるため、この天気でなかったらどんなに良かったか。昼食をとり一息入れていたら突然の土砂降りになった。岩の上に居た人たちも慌てて下りてきたが、下でも雨宿り出来るところはなく、雨具を来て足早に下っていった。中には湯を沸かそうとコンロを使っていたが、どうにか湯だけは沸かしたらしく、カップラーメンを頬張っていた。あれでは雨で薄まりうまくないだろうと勝手に心配をしてしまった。直ぐに止むだろうと雨具を着込み、傘をさして座り込んでいたが、結局20分近くも降っていた。やや小降りになっため山頂に妻を残すか、また先に山頂駅まで下ってもらい、一人で鉄山の方へも行くつもりでいたが、小降りになったものの周囲はガスがかかって展望がない。とりあえず安達太良山へは登ったと諦め下ることにした。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 突然の雨のため登山道の所々は小川のようになっていた。軽登山靴だったため、浅い水たまり程度では染み込んでこなくて助かった。仙女平分岐点付近では山頂部と違いガスが切れて周囲が見えだした。山頂駅手前で展望台方面に直進すると、すぐに視界が開ける。ここには薬師岳と標識があり、小さな祠もある。地形図での薬師岳はもう少し南だったと思うが、今は自信がない。展望台は南側の木々が邪魔をするのと、その先は展望台よりも標高が高くなっているた展望はないが、展望台と謳っているだけあって安達太良山の山並み、下にはレストハウスなども見える。数枚写真を撮って山頂駅へ。突然の雨にもめげずに妻は紅葉の時期も訪れたいと言っていた。小声でロープウエイで行けるのもいいと。 ![]() ![]() ![]() (山頂駅辺りで目についた草木) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() レストハウスで休憩しながらタクシーを呼ぼうと携帯電話を出すが、電波状態が悪くつながらない。位置を変えながら表に出て駐車場脇まで行って通じた。よく見ると駐車場側に自動販売機と並んで公衆電話が置いてあった。休憩中に雨が降り出し、タクシーを待ってる間も軒下に佇んでいないとビショビショになってしまう。せっかく取れた休日のハイキングにしては散々な一日であった。 山頂駅 9:42(0.41)10:23 仙女平分岐点 10:45(0.37)11:22 山頂 12:00(1.01)13:58 山頂駅 |
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